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オーストラリアン・ラブラドゥードルが人気の犬である秘密|6つの理由を紹介

人気の高まりを見せるオーストラリアン・ラブラドゥードル(AL)。著名人が飼育しているからだと思われている方も多いかもしれません。けれども、人気の秘密はそれだけではありません。本記事ではオーストラリアン・ラブラドゥードルが人気犬種である6つの理由をご紹介します。特に、これから犬を家族として迎えることを検討している方や、犬種選びに悩んでいる方は、是非参考にしてください。 この記事は、ニチイ学館でオーストラリアン・ラブラドゥードルの事業を管轄し、自身も10歳のオーストラリアン・ラブラドゥードルと暮らす原田が体験を交えてお伝えします。

オーストラリアン・ラブラドゥードルが人気の理由1.人懐っこく頭がいい!

オーストラリアン・ラブラドゥードル(AL)が人気の理由1つ目は、人懐っこくて、頭がいいことです。何故、ALは人懐っこくて頭がいい?それには、2つの理由があります。

祖先犬にラブラドール・レトリバーが含まれている

ALが人懐っこくて頭がいい理由の1つ目は、ALの先祖犬には、盲動犬や介助犬として活躍するラブラドール・レトリバーが含まれているためです。ラブラドール・レトリバーには以下のような特徴があります。

  1. 従順である
    ラブラドール・レトリバーは、従順な性格で飼い主に忠実であることが知られています。そのため、飼い主が教えたことを熟慮して理解することができます。
  2. 知識欲が強い
    ラブラドール・レトリバーは、知識欲が強く、学習意欲が旺盛な犬種として知られています。そのため、飼い主が与えるトレーニングに熱心に取り組むことができ、新しい行動を覚えることが早い傾向があります。
  3. ワーキングドッグとしての能力が高い
    ラブラドール・レトリバーは、もともと漁師が網にかかった魚を回収するために使われていた犬種で、水泳が得意なことが知られています。そのため、水泳やトレーニング、訓練などのワーキングドッグとしての能力が高く、捜索救助犬や盲導犬などの仕事にも適しています。
  4. 人懐っこく社交的である
    ラブラドール・レトリバーは、人懐っこく社交的であるため、家族や他の動物と一緒に暮らすことが容易であり、トレーニングにも積極的に取り組むことができます。

独自のブリーディングシステムにより、人と暮らせる性格を引き継ぎ続けている

ALが人懐っこくて頭がいい理由2つ目は、そのブリーディング方法です。ALのブリーディング活動は、FCH(ファミリーホームケア)システムというシステムによって行われています。

このシステムは、本場オーストラリアの犬舎に倣ったシステムで、親犬を一般の家庭(ファミリー)に預けて、人と一緒に暮らしてもらい、出産や育児の時だけ犬舎に預ける仕組みです。

それにより、“人と暮らしている親犬”から“人と暮らす仔犬”が生まれるという、単純ですが高度なブリーディングが何世代にもわたり行われてきているのです。これにより、人と暮らしやすい性格を引き継いだ仔犬達が生まれているということです。
FCHシステム詳細はこちら

犬の性格は遺伝的な要素と、環境的な要素の組み合わせによって形成されると言われています。そのため、繁殖犬として犬舎で生活している親犬と、一般家庭に預けられ家族として生活している親犬、どちらの親犬が、より人との暮らしに適した仔犬を生むことができるか?容易に想像ができます。

このような2つの大きな理由から、ALは、”人懐っこくて頭がいい”のです。

オーストラリアン・ラブラドゥードルが人気の理由 2.毛が抜けにくくアレルギーフレンドリー

オーストラリアン・ラブラドゥードル(AL)が人気の理由2つ目は、毛が抜けにくくアレルギーフレンドリーであることです。

犬や猫と室内で共に生活する上で、気になるのが”抜け毛”です。これは実際に犬や猫と生活をしたことがある方には、よくわかってもらえると思います。犬の抜け毛は本当に驚きの量です。例えば、既に犬や猫と暮らしている家庭で、ペット専用の掃除機を購入したり、玄関でお出かけの度に、毎回コロコロを使って抜け毛を取ったりしている人は多いと思います。

犬では、特にダブルコート (※) の犬種は抜け毛が多いことで有名です。よくオーストラリアン・ラブラドゥードルと比較される犬種としては、ラブラドール・レトリバーやゴールデン・レトリバーなどが該当します。

※シングルコート・ダブルコート:被毛が、オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)の2層になっているものをダブルコート、オーバーコートしかないものをシングルコートという。

実際に、前にラブラドール・レトリバーやゴールデン・レトリバーを飼われていて、新しくALを迎えた方は、その抜け毛の量の違いや、抜け毛に対するストレスのなさに感動する方も多いです。そういう方の多くは、よく『毛が抜けない』というような表現をされるくらいの違いがあります。

またALは毛が抜けにくいため、アレルギーフレンドリーでもあります。

実際に犬アレルギーを持つ家族がいるご家庭でも、ALを迎えられているご家族もいます。(個人差があるため、実物とのふれあいをおすすめします。)

私もALと暮らすにあたり、愛犬と一緒に寝室で寝るのは、アメリカ映画のワンシーンのような感じで憧れでした。そのため、もちろん、今は同じ布団で寝ていますが、抜け毛は全く気になりません。特に、トリミングサロンへ行った日などは、ふわふわ、もこもこでシルキーな毛で覆われた愛犬を抱いて一緒に寝るのは幸せな時間です。

オーストラリアン・ラブラドゥードルが人気の理由 3.臭いが少ない

オーストラリアン・ラブラドゥードル(AL)が人気の理由3つ目は、臭いが少ないことです。
犬と生活する上で気になることに臭いがあります。

そもそも犬の臭いの原因は何なのでしょうか?

主に以下のようなものがあげられます。

  • 皮脂や汗に含まれる細菌が繁殖することによる体臭
  • 耳の中の汚れや炎症による臭い
  • 口内炎や歯周病などの口臭
  • 体臭を強める食べ物や臭いの強い犬用品の使用
  • 外部からの臭いを持ち込むことによる臭い(例えば、外出先での汚れや他の動物の臭いなど)

これらは、基本的には飼い主のケアにより防げる物も多いですが、皮脂については犬種や個体差によって量の差があり、臭いにくい犬種もいます。特に、シングルコートの犬種は、毛穴の密度が比較的少ないため、皮膚表面に微生物が付着しにくく、皮膚の脂質やタンパク質の分泌量も少ないため、臭いが少ないとされています。

そして、ALはというと、シングルコートで皮脂量も適切なことから、臭いが少ないと言われています。さすがに臭いを文章で伝えるのは難しいですが、実際の事例で言うと、私達の犬舎に初めて来た方は、多くの方が『犬舎なのに本当に臭いがしない(少ない)ですね!』と驚かれます。

ただし、皮膚の状態や臭いに一定の個体差があることは理解が必要です。

オーストラリアン・ラブラドゥードルが人気の理由 4.希少価値が高い犬種

オーストラリアン・ラブラドゥードル(AL)が人気の理由4つ目は、希少価値が高いことです。

ALの繁殖は、日本ではニチイ学館のみが行っていて、犬舎も1カ所しかありません。そのため繁殖数にも自然に制限がかかっており、その頭数も少ないことから、非常に希少価値の高い犬種になっています。数字で説明すると、日本の犬の新規飼育頭数は毎年約400,000頭、一方ALは年間500頭~600頭程度しか繁殖されておらず、この数字をみただけでも、その希少性がわかっていただけると思います。

さらに、すべての繁殖状況が一般社団法人 日本オーストラリアン・ラブラドゥードル協会(ALAJ)により犬籍登録され管理されていています。

例えば他の犬種で比較すると、日本ペットフード協会が公表している新規飼育頭数は2022年で426,000頭である一方、一般社団法人 ジャパンケンネルクラブが新規で「犬籍登録」している登録数は311,000頭です。その差である約115,000頭は、全部ではないにしても、犬籍登録されておらず管理ができていない可能性があるということです。

ALは犬籍登録され管理されている点からも、希少価値が高まる要因となっています。

表)JKCの2022年登録頭数上位20位 参照元:一般社団法人 ジャパンケンネルクラブHP 2022年(1月~12月)犬種別犬籍登録頭数 より

オーストラリアン・ラブラドゥードルが人気の理由 5.豊富なカラーと毛質|個性を生かしたカットで自分好みに!

オーストラリアン・ラブラドゥードル(AL)が人気の理由5つ目は、カラーと毛質に豊富なバリエーションがあることです。

同じ犬種を飼うにしても、自分の個性を表現したい!そんな思いに答えてくれるのも、カラーや毛質が豊富なALです。

自分の愛犬と出会うまでに、理想の生活シーンや暮らしをイメージする方は多いと思います。自分の大好きな場所や大好きな曲、自宅の床や壁の色、自分の好きな洋服など、自分とその隣にいる愛犬の姿を思い浮かべたとき、どんな色のALが思い浮かぶでしょうか?『私は薄めの色がいいかなぁ・・』『私は絶対黒い目に黒い鼻がいい』など、そんな理想に近いカラーを見つけることができます。

そして毛質。毛質はフリース(柔らかいウェーブ)とウール(柔らかいカール)の主に2種類あり、様々なカットスタイルを楽しめるのも、ALの魅力です。

もちろん生き物なので、成長ともにイメージが変わってくることもありますし、もともとのカールの強弱もあります。それでも1番かわいい表情を知る飼い主が、トリマーさんと相談しながら、いろいろなカットスタイルに挑戦するのも本当に楽しいです。

私は、むかし祖父の家にいた白色の犬を可愛がっていたので、そのイメージが強く、薄めの色が好みだったので、我が家のALにはゴールドを選びました。最近、愛犬のゴールドカラーに似合う赤色の車に乗り換えて、すごく満足です。毛質はシルキーな柔らかい手触りが好きで、フリースにしました。最近はトップノット(頭の毛を伸ばしてゴムでとめる)に挑戦中で、毎日ゴムで結んであげるのが日課です。上手くきまらない日もありますが、それも愛嬌で可愛いです。

オーストラリアン・ラブラドゥードルが人気の理由 6.人のパートナーになれる存在

オーストラリアン・ラブラドゥードル(AL)が人気の理由6つ目は、私達のパートナーになれる存在だということです。

ALは、ミニチュアサイズからミディアム、スタンダードと3種類の大きさがありますが、一番小さいミニチュアでも、一般的には中型犬くらいのサイズ(もう少し小さい子もいます)です。

日本では住環境や生活スタイルもあり、小型犬が好まれる傾向がありますが、一方で中型犬や大型犬を好まれる方が多いのも事実です。体つきも丈夫なので、ドッグスポーツやアジリティ(障害物競争のようなもの)を一緒に楽しむなど、より人に近いパートナー的な存在として、愛犬と暮らしたい方は、中型犬や大型犬を好まれる傾向があります。

また、その他にも、中型犬や大型犬を好まれる理由として、中型犬や大型犬は、人類と長い歴史を共有していることがあげられます。

最初の犬の品種は、約1万5000年前に人間によって飼われたと考えられています。一方で、小型犬は19世紀くらいから犬の品種改良が進み、多様な品種が生み出されるようになり作出されました。そのため、中型犬や大型犬と人間の歴史は長く、小型犬との歴史はまだ短いこともあり、パートナー的な存在として愛犬を迎えたい方は、中型犬や大型犬が好まれる傾向があります。

さらに現代では、中型犬や大型犬はさまざまな役割を担っています。ペットとして飼われる他、介助犬や盲導犬や聴導犬、警察犬、捜索救助犬、災害救助犬など、人間の生活や社会の中で重要な役割を果たしています。

こういった歴史や、現代の社会での活躍の場から見ても、犬の中でも中型犬や大型犬に属する、ALがパートナー的な存在として好まれていることがわかります。

ALが人気の秘密 まとめ

今回は、オーストラリアン・ラブラドゥードル(AL)が人気の理由を、その特徴をふまえてご紹介しました。ALは、人懐っこく頭がよくて、毛が抜けにくくアレルギーフレンドリー、臭いも少なく、希少価値が高いうえに、毛色や毛質が豊富で、大きさが3タイプから選べます。

実際に実物を見たい方は、ALの日本で唯一の販売店である、レイクウッズラブラドゥードルズを訪ねてみてください。(予約制)

※「レイクウッズラブラドゥードル」は、千葉県流山市にある日本唯一のオーストラリアン・ラブラドゥードル販売所です。オーストラリアン・ラブラドゥードル抽選申込サイトから応募・当選された方に対し、オーストラリアン・ラブラドゥードルとのマッチングと販売を行うシステムです。(一部予約展示販売・紹介予約販売あり)

レイクウッズラブラドゥードル
マッチングサイト登録ページ

もし、お店から遠方にお住まいの方は、SNSなどで探してみてください。必ず皆様の町の近くにもALがいるはずです。それでもいない場合は、一般社団法人 日本オーストラリアン・ラブラドゥードル協会に問い合わせてみてください。近くに住んでいるオーストラリアン・ラブラドゥードルを愛する会員様(オーナー様)をご紹介できるかもしれません。

ALに出会えるマッチングサイト

ニチイ学館の抽選販売サイトでは、毎週、新しいAL達を掲載しています。どんな子がいるかのぞいてみてください。閲覧にはまずは こちら からサイト利用申込が必要です。


※ニチイ学館の犬の繁殖・販売事業、グルーミング事業は、2024年3月1日を以て、レイクウッズガーデンへ承継されました。

教えてくれた人(この記事の投稿者)

原田 一志

株式会社 レイクウッズガーデン シニアマネージャー
日本オーストラリアン・ラブラドゥードル協会 理事

約10年前より、オーストラリアン・ラブラドゥードル(AL)に関する事業に関わり、自身も10歳になるオーストラリアン・ラブラドゥードルと暮らしています。
介護現場での経験もあり、ALのセラピー犬としての癒しの力の必要性を感じています。
趣味は、愛犬と遊ぶことはもちろん、キャンプやジョギングなど、手軽なアウトドアが好きです。

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