室内でできる！暑い日や雨の日のストレス解消法

2024.05.29

TAGS:

梅雨と暑い夏がもうすぐやってきます。ふわふわ、もこもこなオーストラリアン・ラブラドゥードル（AL）にとって大敵な季節です。雨の日や暑い日など、外に出られない時に室内でできるストレス解消方法を、ALを販売するレイクウッズラブラドゥードルズのトレーナーである阿久津さんに聞いてきました。この記事はニチイ学館社員犬の元担当トレーナーで、自身も10歳のALと暮らす岡野が書いています。

Contents

雨の日や暑い日の運動対策

お散歩が欠かせないワンちゃんたちですが、被毛がもつれやすいALちゃんたちは雨の日のお散歩はNGです。しかし、運動不足は破壊行動や欲求吠えなどの問題行動につながる恐れがあります。

では、家の中でどう運動させればいいのか？

そんな時は、室内で頭を使う運動を取り入れましょう！

室内での運動のコツは、頭を使うこと！

頭を使うことで、体を大きく動かなくても脳や本能性を刺激でき、室内遊びでも充分に愛犬に満足してもらえます。

知育玩具で遊ぶ

１．おやつボール

ゴム製で出来たボールの中におやつを入れることで、愛犬が中身を食べようと集中してくれる一人遊びに適したおもちゃです。

おやつボールは様々なメーカーから出ていますが、有名なのはコング社のコングです。年齢別、難易度別で分かれているので、愛犬に合ったものを使用します。

遊び方

①コングの中にドライフードなど転がれば簡単に出てくるものを詰める。

②転がせばフードが出てくると覚えてもらう。

③コングに楽しいイメージがついたら、ふやかしフードやペーストのおやつなどウェット系のものを使用して難易度を上げる。

☆ポイント☆

・お留守番など長時間にわたり暇つぶしをしてほしいときはおやつをいれた後にペーストでフタをして凍らせると更に難易度が上がり、長時間夢中になってかなり疲れさせることができます。

２．ノーズワークトイ

ノーズワークトイとは、犬の嗅覚を活用して遊ぶことにより、本能である探索行動（掘る・探す）を満たす遊びができるおもちゃです。隠したおやつを嗅覚で探し出し、掘って獲得することにより、運動量の確保だけでなく、ストレスの発散・集中力の向上、さらには犬の自主性や積極性の向上にも繋がります。

ノーズワークトイには、布製やプラスチック製、木製などがあります。
また、形状も床に敷いて使うマットタイプや穴掘りタイプ、パズルタイプなど様々なものがあります。難易度に合わせて、何個か用意しても面白いかもしれませんね！

実は、ノーズワークトイはご自宅にあるものでも作ることが出来ます！！
簡単にできますので是非作ってみてください！

用意するもの：マフラータオル 2本～3本
　　　　　　　おやつ数粒

①マフラータオルをねじねじ束ねる。

②ねじれている間におやつを隠す。

③完成！
噛んだり掘ったりしてタオルをほどき、おやつを獲得します！

新しいトリックを教える

１．ふせ

①おすわりをさせる。

②おやつをガジガジさせながら、犬の前足の間に自分の手を持っていくように誘導してふせの姿勢にする。

③誘導でできるようになってきたら、床に手の平を向けるようにしてふせの姿勢に誘導する。
（ハンドサインを覚えさせる）

④「ふせ」といってから③の誘導をする。
（コマンドを覚えさせる）

⑤おやつなし、かつ手の誘導の範囲を小さくしていく。最終的には、手のひらを床に向けるだけで“ふせ”の体勢を作れるようにする。

⑥ハンドサインのみ、コマンドのみ、それぞれでできるようになったら修得♪

☆ポイント☆

・焦って誘導しないこと！！！！！
誘導の際は焦らずにゆっくりわかりやすく誘導してあげることが大切です。

２．ターン

①最初に犬にとって回りやすい向きがあるかをチェック。
犬の正面に立ち、犬の右後ろと左後ろにそれぞれ誘導する。愛犬がスムーズに動けた向きでターンを教えると誘導について来やすく、覚えやすい！

例：回りやすい向き
誘導に対し、すぐに歩き始めることが出来ている。

例：回りにくい向き
誘導に対し、歩き始めずその場で座ったまま回転するだけ。

②おやつをガジガジさせながら、回りやすい向きに誘導。

③スムーズに②の誘導についてくるようになったら半回転したところで誘導の手を引っ込め、徐々に誘導をなくしていく。

④「ターン」と言ってから③を行う。
（コマンドを覚えさせる）

⑤慣れてきたら犬の頭上で、誘導の素振りをして合図（ハンドサイン）を覚えさせる。

⑥コマンドのみ、ハンドサインのみ、それぞれでできるようになったら修得♪

☆ポイント☆

・ゆっくり誘導する。
・少し犬の頭が下がる位置で手の誘導をする。
・犬が怖がらないよう、しゃがんで誘導する。
立ったままだと犬にとって圧迫感があり、逃げてしまいます。

ヒールポジショントレーニング

引張り癖で悩んでいる飼い主さんには、室内で遊びながら出来るヒールポジショントレーニングがおすすめです！雨の日や暑くて外に出られない時だからこそ、刺激の少ない室内で練習をすることにより集中してトレーニングをすることが出来ます。

でも室内でヒールポジションのトレーニングをするのは難しいのでは…と思うかもしれません。
しかし、刺激の多い屋外でイライラしながらトレーニングするよりも、刺激の少ない室内で遊びながら行う方がメリットは多いのです！

トレーニングは遊びの延長で行うことが理想！

遊びながらであれば、犬も飼い主さんも楽しく学ぶことが出来、覚えも早くなります！

ヒールポジションの簡単な教え方

①ご褒美をあげて、「今、飼い主さんはおやつを持っている」「今、飼い主さんの近くにいるとご褒美がもらえる」と犬の意識をこちらに向けさせる。

②室内を短めに適当に歩く。

③愛犬がそばにきたら、ご褒美をあげる。

④また歩き始める。

⑤③と④の動きを繰り返す。

☆ポイント☆

・歩くのは動ける範囲でOK！
最初から大きく動いてしまうと、飼い主さんへの意識が薄くなってしまいます。
まずは短い距離から始め、飼い主への意識が途切れないように注意し、成功体験を積ませましょう！

・愛犬が側にいる位置は、真後ろや斜め後ろなど横じゃなくてOK！
手を伸ばして、ご褒美をあげられる範囲にいれば、ご褒美をあげます。
近くにはいるけどあと1歩！みたいなときは、手を差し出して「ここだよ」と来てほしい場所に誘導してあげましょう。