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人気のオーストラリアン・ラブラドゥードルってどんな性格?

人気のオーストラリアン・ラブラドゥードル(AL)。穏やかそうに見えるけど、実際どんな性格?
ALは、「人懐っこい」、「穏やか」、「頭がいい」などと言われています。介護施設などで高齢者とのふれあいを通じて癒しを提供するセラピー犬としての資質も高く、実際に活躍している子もたくさんいます。この記事では、そんなALの性格について、細かくご紹介していきます。 「特徴は知っているけど実際はどうなの?」「個体差ってどの程度あるの?」など性格についてより詳しく知りたい方必見です。 ニチイ学館の事業で多くのペット犬やFCH犬に関わり、施設や病院へのセラピー活動にも出向き、プライベートでも、6頭のALと生活を共にしてきた田口がご紹介します。

オーストラリアン・ラブラドゥードルが生み出されたきっかけ

オーストラリアン・ラブラドゥードル(AL)の性格について理解を深める上でまず知っていただきたいのは、生み出されることになったきっかけとALのルーツです。

まずはきっかけですが、ハワイ在住の盲目の女性が、盲導犬として優れた資質を持ち、なおかつ、アレルギー体質の家族と一緒に暮らせるアレルギーフレンドリーな犬を探していたことから始まっています。

このような希望を満たすために、6種類の先祖犬から、それぞれの犬種がもつ、人と暮らすために適した特徴や性格を引き継ぐALが生み出されました。そして、長い時間をかけて、盲目の女性のいる家族の介助犬として活躍できること、そしてアレルギー体質の人とも暮らせること、この2つを満たすことのできる犬が生み出されたのです。

今では、ALは、「人懐っこい」「穏やか」「頭がいい」という性格に加え、アレルギーフレンドリーであることから、セラピー犬としての資質も認められています。

オーストラリアン・ラブラドゥードルの性格を先祖犬から見る

では、先ほどご説明した、オーストラリアン・ラブラドゥードル(AL)の先祖犬6頭の性格や特徴を知ることで、ALが、それぞれの犬のどのような性格や特徴を受け継いできたのかを見ていきましょう。

ALの先祖犬の性格的特徴

  1. ラブラドール・レトリバー
    温和、社交的、人に友好的で労働意欲が高い。
  2. プードル
    利口で活発、活動的で毛が抜けにくい。
  3. アイリッシュ・ウォータースパニエル
    賢くて忠実、活発で人には警戒心が強い。
  4. カーリー・コーテッドレトリバー
    理解力と落ち着きがある、自立心が高くポジティブ。
  5. イングリッシュ・コッカースパニエル/アメリカン・コッカースパニエル
    活動的で穏やか、耐久力があり骨格がしっかりしている。

先祖犬達の上のような特徴を受け継いでいくことで、長い年月をかけて、ALは、穏やかで賢く、人に寄り添える犬になっていったのです。

私も、お家のALと散歩中に、先祖犬の飼い主様とお会いすることがあります。そんな時、「実は〇〇ちゃんと、遠い親戚で、〇〇なところは似ているかもです!」なんて話をしたりしますが共感いただくことが多いです。

オーストラリアン・ラブラドゥードル 実際、どんな子がいるの?|性格的特徴

オーストラリアン・ラブラドゥードル(AL)の「人懐っこい」「穏やか」「頭がいい」という性格的特徴と、ルーツについてご理解いただけたことと思います。

けれども、全てのALがそのような性格を兼ね備えているのでしょうか。ここはやはり、生き物である以上、全く同じということはありません。

これまで多くのALと接し、関わってきた経験から、いろんな性格の子をみてきました。また、性格がさまざまである理由は、一緒に暮らしている家族の年齢や環境の影響にあると感じています。性格形成には内部的要因(その個体の持った性格)と外部的要因(暮らしている生活環境)の両方が関係するからです。

例えば、こんなにいろいろな子がいます。

  • 人も犬も大好きで社交的
  • 人は好きだけど、犬は苦手
  • お出かけ大好き
  • 寂しがりやで一人のお留守番は苦手
  • おっとりさんで冷静
  • 明るくいたずら好き
  • 何にでも興味を示し、いつも楽しそう
  • 話しかけるとアイコンタクトで意思を示してくれる
  • 恥ずかしがりやで飼い主さんの後ろに隠れるシャイなAL
  • 甘えん坊

などなど、これらの性格は、仔犬の頃からいろんな所へ出かけたり、ドッグランで沢山の友達と遊んだり、小さな時からいろんな人間と触れ合ってきたりなど、外部環境の影響を大きく受けてきたことによるのだと思います。

よく、「飼い主さんに似て〇〇ですね!」とか「さすが〇〇さんの子だね!」と言われるのは、そんなところが理由と考えられます。

ただし、これまで多くのALを見てきて、多くの子が共通して持っている性格的特徴が3つあります。

性格的特徴 1. 観察力

褒めてもらいたい時、構ってもらいたい時、そっとしておいて欲しい時など、飼い主さんをよく観察して態度を変えている子が多いです。

<具体的エピソード>
特に朝などは、自分達の散歩が先か、食事が先か、それとも飼い主の食事が先かを観察しています。リードを準備するとバタバタと元気よく玄関まで行き、自分達の食事とわかると、食事を準備している隣で大人しく待ち、飼い主の食事が先だとわかると大人しく横になっています。ただ、よほどお腹が空いている場合は食事を催促されますが・・

性格的特徴 2. 意思の疎通

アイコンタクトができる能力が高いのではないかと思います。もちろん犬なので、会話しているわけではありませんが、何か意思が伝わる、伝わってくる、そんな感じの体験がよくあります。

<具体的エピソード>
観察力にも繋がる話ですが、リビングで寛いでいる時、お散歩している時などよく目が合います。ほったらかしにされると構ってちゃん攻撃が始まり、お散歩の時は「ちゃんとついて来てる?」と確認しているかのようです。我が家では、室内トイレは玄関に設置してあるのですが、トイレに行きたい時は目の前にきて目をキラキラさせ、前足でチョンチョンと飼い主を突っついて来ます。

性格的特徴 3. 攻撃性が少ない

とにかく攻撃性が少なく、お散歩中に他の犬に吠えたり、ドッグランで上手に遊べなかったりする子は本当に少ないです。

<具体的エピソード>
元々、フレンドリーな性質で、人や犬が大好き。特に、人に触ってもらうことが大好きです。家族と散歩に行ったきり、1時間以上帰って来ないので様子を見に行ったことがありました。なんと、お散歩コースで年配の方から声を掛けられお相手をした後、今度はいつも立ち寄る文房具屋さんでおやつをいただき小休憩、その後は、近くの公園で子供達とふれあい、と、長い間帰って来ないわけです。ドッグランに行く場合、初めてのランでは、注意してしばらくリードのまま様子を見ますが、犬同士、上手に挨拶をし、遊び始めます。

もし、既にALと一緒に暮らしている方であれば、今度、気づかれないように、ワンちゃんが何をしているのか様子を見てください。もしかしたら飼い主さんの方が観察されているかもしれませんよ。

我が家のオーストラリアン・ラブラドゥードル|それぞれの性格は?

オーストラリアン・ラブラドゥードル(AL)は人懐っこくて、穏やかで頭がいいけれど、それでも犬の性格は犬それぞれ。せっかくなので、最後に6頭もALを飼ってきた私が、それぞれの子の性格をご紹介したいと思います。

ちなみに、我が家には、過去から現在に渡り、ALの他、ポメラニアン、マルチーズ、ミニチュアダックスフンド、柴犬、コリー、シェットランドシープドッグなど、他犬種の犬も一緒に暮らしてきました。

なので、わが家の他犬種との絡みのお話もするので、もし既に先住犬がいる飼い主さんが、オーストラリアン・ラブラドゥードルを飼うことを検討している場合は、先住犬との関係性についても参考にしていただければと思います。

⚫︎2007.6.12生まれ(12歳)/Biちゃん/ミディアム・メス
出産・育児も経験し、知性が高く、女王様的存在で、普段は冷静でどっしりかまえている。いざという時の教育係。

⚫︎2010.1.11生まれ(13歳)/In君/ミディアム・オス
繁殖犬を引退し、我が家で最初に家族になったAL。おっとりしていて平和主義。少し気が弱いけれど、小さい体のミニチュアダックスフンドを守らなきゃと頑張る優しい存在。我が家の現役ボス。

⚫︎2010.1.11生まれ(13歳)/Luちゃん/ミディアム・メス
In君と兄妹。出産・育児を経験したのにまだ子供のよう。積極的ではないけど、他の犬が構われているのを少し離れた所からうらやましそうに見ていて、皆とタイミングがずれているちょっと天然派。お家のミニチュアダックスフンドに添い寝する優しい面も。最近は隠れ構ってちゃん。

⚫︎2010.5.24生まれ(13歳)/Jaちゃん/スタンダード・メス
In君が好きで、添い寝したり一緒にお散歩したり。Luちゃんには飼い主の見えない所で手や鼻先で突いたりしてちょっと意地悪してる。なれない人や犬には近寄らない人(犬)見知り。慎重派。

⚫︎2010.10.28生まれ(12歳)/Roちゃん/ミニチュア・メス
家の中でも屋外でもいつも私の足元に。お散歩も私じゃないと行かない。完璧に私のストーカー。でも食べ物を貰う時は誰でもOK。皆よりサイズが小さいこともあって歩幅とか合わず、一人行動が好き。

⚫︎2015.1.31生まれ(8歳)/Re君/ミディアム・オス
Luちゃんの子供で我が家では末っ子。元気いっぱいで甘えん坊。寝る時は添い寝。朝は陽が昇ると共にトイレタイムのため、飼い主を起こしにくる。出かけることを察知すると家の中で大暴れ。やっていることが玩具を買ってもらえなくてダダをこねる子供みたい。でも、人の言葉に一番反応してくれる。TPOのできる子。

これまで我が家では、6頭のALを家族に迎え入れてきましたが、食べ物の好みや好きな遊びも様々。誰にでも愛想良くする犬、少し人見知りの犬など、性格も様々です。

性別で違うなと感じるのは甘え方です。メスはグイグイと積極的なのに、オスは控えめで遠慮がち。でも、オスは、散歩で他の犬に出くわすとアンテナがピン!危険が無いかサーチし家族を守る体制になります。

サイズでは大きい方が落ち着きもあり、平和主義のようです。小さい方は落ち着きなく我先にという感じがします。いずれにせよ、どの子も大切な家族で可愛いのは変わらないのですが。

そして、先ほどご紹介した観察力やアイコンタクト、攻撃性のなさは、どの子も共通して持ち合わせた性格です。

ALはどんな性格? まとめ

オーストラリアン・ラブラドゥードル(AL)の資質や性格についてご紹介しました。

人懐っこくて、穏やかで頭が良くて、セラピー犬としての資質を持つAL。けれども、細かいところでは、性格は犬それぞれ。「ALはこういう性格」と決めつけずに、その子の行動やしぐさをよく観察し、その子の個性を見てあげてください。

そして、性格に合わせたしつけやトレーニングを取り入れてください。 迎え入れた新しい家族との毎日が楽しい生活となりますように。

ALに出会えるマッチングサイト

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※ニチイ学館の犬の繁殖・販売事業、グルーミング事業は、2024年3月1日を以て、レイクウッズガーデンへ承継されました。

教えてくれた人(この記事の投稿者)

田口 由縁

ブリーディング施設管理責任者、ALAJ理事

ブリーディング施設で管理責任者をしています。
明るく清潔でワンちゃん達にも人にも良い環境と、楽しくお仕事ができるよう心がけています。
プライベートでオーストラリアン・ラブラドゥードル5頭を中心にスローライフを楽しんでいます。最近はシニア・ハイシニアとなった愛犬達と自分の健康を重ね、愛犬達の体に良い食品やサプリ、お手入れグッズについ「ポチっと」してしまう今日この頃です。

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