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コラム

ALの新たな可能性へのチャレンジ / 日本盲導犬協会へ引き渡し

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2024年9月に締結したパートナーシップ協定をもとに、当社と日本盲導犬協会様の共同プロジェクトが始まり、計3頭のALが日本盲導犬協会様へ引き渡されました。今回は、3月14日の引き渡しの様子を大手企業社員犬の元担当トレーナで、自身も3頭のALと暮らす岡野がご紹介いたします。

日本盲導犬協会様とのパートナーシップ協定について

当社は、2024年9月1日、日本盲導犬協会様とパートナーシップ協定を締結いたしました。

本協定は、盲導犬の安定的な提供体制の構築を目指す中で、同協会様がラブラドール・レトリーバー以外の犬種にも可能性を広げようとされている取り組みと、当社がオーストラリアン・ラブラドゥードル(AL)の新たな活躍の場の創出や認知度向上に努めている想いが合致し、実現いたしました。

新たなチャレンジをするAL 2

  • 性別:女の子
  • サイズ:スタンダード
  • 毛質:フリース
  • カラー:カフェ
  • 性別:男の子
  • サイズ:スタンダード
  • 毛質:ウール
  • カラー:ブラック

姉弟である2頭はとても活発で、犬舎で毎日ワンプロ(犬同士のプロレスごっこ)を楽しみ、元気いっぱいに育ちました。どんなことにも動じない、たくましい性格が特徴です。
この日は、2頭にとって初めて犬舎から出た日。
見るものすべてが新鮮で、興味津々に周囲を探検していました。
たくさんの人に触ってもらい、大満足でした!

日本盲導犬協会様への引き渡し当日

2025年3月14日、当社ブリーディング施設へ、日本盲導犬協会のご担当者様お二人がご来訪されました。

獣医によるALの健康状態等のご説明

当社ブリーディング方法やご契約内容、補償内容等はもちろん、仔犬たちの健康状態(ワクチン接種状況、レントゲン・DNA検査結果、感染症罹患歴)の詳細を、当社獣医師よりご説明しました。

食事の量や好みなどの生活習慣についてもできるだけ細かくお伝えし、ALとパピーウォーカーさんがスムーズに新しい生活を始められるよう努めました。

ALとご担当者のご対面!

説明が終わると、いよいよご対面の瞬間!

2頭はしっぽをブンブン振りながら担当者へ駆け寄り、甘えるように寄り添っていました。
たくさん撫でてもらい、嬉しそうな様子でした。

担当者の方からは、 「体が大きい!」「毛が柔らかい」 といったコメントをいただき、1頭目の仔と比較しながら毛質や体格などをしっかり確認していただきました。

飼育方法等についてのご説明

ご対面後は、飼育ガイドをお渡しし、散歩の時間やケアの仕方、直前まで食べていたご飯の種類や量について等、当社の飼育方法について詳しくお伝えしました。

将来的には、日本盲導犬協会様の飼育方法へ移行される予定ですが、仔犬への負担を考慮し、仔犬たちが新しい環境にスムーズに適応できるよう少しずつ慣らしていく方針をとられています。

いよいよ出発の時

全ての説明が終わり、仔犬たちは旅立ちの時を迎えました。
これから仔犬たちは、生後2ヵ月齢から1歳になるまでの約10ヵ月間、日本盲導犬協会様のボランティアであるパピーウォーカーの家庭で過ごし、ご家族からの愛情を受けながら、人と共に過ごす楽しさや喜び、社会性を学びます。

1歳を過ぎると、パピーウォーカーのもとを離れ、盲導犬としての本格的な育成・訓練が始まります。

約1年間、盲導犬訓練士や歩行指導員の指導のもとで、人と関わる楽しさや、人とのコミュニケーションの取り方を教える基本訓練と、街中で視覚障害者を安全に誘導するための誘導訓練が行われます。

適正評価は、上記訓練期間の中で3回実施され、適正評価の結果、盲導犬としての適性がないと判断された場合は家庭犬やPR犬などのキャリアに転換されます。

盲導犬への適性は性格面や健康面から総合的に判断し、最終的に盲導犬として認定される犬は、ラブラドール・レトリーバーでもおよそ3割から4割といわれています。

このALたちが、ユーザーの支えとなる日が来ることを心より願っています!

教えてくれた人(この記事の投稿者)

岡野

株式会社レイクウッズガーデン

大手企業の社員犬【ビスケット・ルアー・バニー・オリーブ】の担当トレーナーでした。
自宅では歴代大型犬を飼育し、現在もオーストラリアン・ラブラドゥードル(AL)含む5頭と暮らしています。
休みの日は愛犬と海を散歩したりまったりしたり。
ALとの素敵な生活を提案いたします!

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