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コラム

【ALオーナーインタビュー】グーちゃんパパこと、小林弘明様 3頭のALとの生活とALオーナーズミーティングへの想いについて

オーストラリアン・ラブラドゥードル(AL)を家族に迎えたいけれど、ALのいる暮らしはどんなだろうか?どんな楽しいことや大変なことが待っているのだろうか。そんな疑問にお答えするために、今回は3頭のALと暮らし、ご自身で企画・開催を手掛ける“ALオーナーズミーティング”の主催者でもある“グーちゃんパパこと小林様”に、ALとの暮らしや思いについてお話を伺いました。ALを家族に迎えることを検討中の方の参考になりましたら幸いです。 この記事は日本オーストラリアン・ラブラドゥードル協会(ALAJ)の事務局である上原がお伝えします。

上原:本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。本日は3頭のALと暮らし、ご自身もALオーナーズミーティングを企画・主催されている小林様にお話しを伺います。普段のALとの生活や、どのような想いでALオーナーズミーティングを企画されているのかなど、お話をお聞かせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

小林:よろしくお願いいたします。

ALとの生活について

上原:それではまず、一緒に暮らすALについて教えて下さい。

小林:はい。私は3頭のALと暮らしています。1頭目はグローリー(写真中央)。通称グーちゃんです。2010年5月6日生まれの13歳の女の子です。サイズはミディアム、色はレッド、毛質はフリースです。2頭目はタフィタ(写真右)。通称タフィです。2018年3月23日生まれの5歳の女の子。サイズはミディアム、色はチョコレートアブストラクト、毛質はフリースです。3頭目はロップイヤー(写真左)。通称ロッピィです。2022年4月1日生まれの1歳の女の子です。サイズはミニチュア、色はキャラメル、毛質はフリースです。

上原:みんな女の子なんですね。それぞれの性格や好きなところを教えていただけますか。

小林:みんな個性が違うので楽しいです。人間と同じように、得意、不得意があったり、遊び方も違っていたりして、見ていて飽きません。

グーは、みんなに優しい子で、特に小さい犬と遊ぶのが好きです。食いしん坊で、皆には「いい子」と言われていますが、実は、家の中では、3頭の中で一番いたずらっ子なんです(笑)。バッグを漁ったり、リードを引きちぎったりとたまに手を焼きますが、いつもニコニコと私の元にやってきて癒してくれています。

タフィは、2番目の子らしく基本的には慎重派です。ドッグランでは元気に走り回りますが、大きい子に吠えられたりするとシュンとなってしまいます。私は趣味が登山で、冬には雪山に行くのですが、タフィは雪遊びが大好きで、雪原を駆け回るアクティブな一面も見せてくれます。

ロッピィは、小さな身体の割に一番態度が大きく、大きい子を前にしても気にせず、何かされるとしっかり怒る子です。しょっちゅうタフィとワンプロをしている姿が愛おしいですね。そしていつも私のそばにいてくれる可愛い子です。

雪遊びを楽しむタフィとロッピィ

上原:みんな性格が違い、小林様がにぎやかな生活を送られている様子が目に浮かびます。今は3頭と暮らしていらっしゃいますが、ALを飼い始めたきっかけを教えてください。

小林:我が家ではもともとラブラドールを飼っていました。ある日ラブラドールが出てくる映画「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」のDVDを見ていたら、作中、「ドゥードル」というセリフが出てきました。当時初めて聞く言葉だったため、ネットで調べたところ、オーストラリアン・ラブラドゥードルのことであると初めて知りました。それがそもそものきっかけです。

それからオーストラリアン・ラブラドゥードルを飼われている方のブログを見たり、ひめはるの里 (※)でふれあい犬に会ったりしたことから、なんてフレンドリーで可愛く、穏やかなのだろうと思い飼い始めました。

※ひめはるの里:森や芝生そして花や湖に囲まれた自然の中で、ALとふれあうことができる日本で唯一の公園。2020年12月30日をもって閉園しました。

上原:私もその映画を観てみようと思います。小林様が最初に飼われたグーちゃんは、ペットとしてではなく、FCHシステムとして飼われているようですが、何故、FCHシステムを選ばれたのですか?

小林:ひめはるの里でFCHシステムのことを知ったのですが、一番はALの出産やパピーに関わることができることに魅力を感じ、FCHシステムに参加することにしました。

FCHシステムでは家庭環境で普段通りALとの生活ができる上、ブリーディングの部分は専門の方にお任せできます。ALの魅力を多くの方に知っていただける、このような活動に携われることは自分にとっても家族にとっても大きな意義があると考えました。

上原:素晴らしいですね。今ではグーちゃんの親族犬もたくさんいるのでしょうね。ALを飼う前、飼った後の生活の変化はどうでしたか?

小林:本当にAL中心の生活に変わりましたね。大体のお世話は私がしています。散歩は朝晩30~40分、だいたい2~3km歩いた後、ブラッシングをしたり身体を拭いたりします。大変なのはやっぱりブラッシングですね(笑)

上原:やはりALとブラッシングは切っても切り離せないですよね。朝晩の散歩や毎日のお手入れは大変かと思いますが、しつけやお手入れについて気をつけていることはありますか?

小林:しつけに関しては、ALはみんな賢く、教えたことをすぐに覚えてくれます。困っていることがないとは言い切れませんが、特にしつけというしつけはしていません。少し困るのはインターフォンに反応して吠えてしまうことくらいです(笑)。

お手入れについては、ALを飼っている方なら皆さんそうだと思いますが、やはり、毛玉対策は大変ですね。うちでは、全頭はさすがに無理にしても、ALを飼う以上はALらしく、いわゆるALスタンダードを目指したいと思っているため、グーちゃんは毛を伸ばしています。ただ、先ほども言いましたが、趣味で雪山に行きますので、服を着させたり、雪で遊ばせたりすれば毛玉ができてしまうので苦労しています。

まめなブラッシングは欠かせませんね。トリミングは2ヶ月に1回は行っています。娘がトリミングの専門学校を出ているため、月1回はAL達のシャンプーを担当してくれています。

ALオーナーズミーティングについて

上原:AL を飼ってからの生活の変化についてのお話に戻りますが、しつけやお手入れ以外にどんな変化がありましたか?

小林:ALを飼われている方々との交友関係も増えました。ALは他の犬種に比べるとまだ頭数が少ない分、ALを飼っている多くの方がALとの暮らしについて喜びや悩みを共有したいと思っているんです。

上原:ALを飼われている方々は、横のつながりが強く、オフ会などで一緒に楽しむ方も多いですよね。

小林:はい。私もオーナーさん達と会うことが好きで、いろいろなイベントを企画してきました。最初に開催したのは、2013年の「大人の遠足~那須~」です。その後「ハロウィンパーティ」や「HANAMI de AL」という花見会を毎年開催しています。

2015年には、ひめはるの里で開催予定だったALオーナーズパーティが雨予報で中止になってしまいました。そこで、すぐに屋内ドッグランを貸し切りにし、プチオーナーズパーティというのも開催したことがありました。

上原:いくつものイベントを企画・開催されてきたのですね!「ハロウィンパーティ」や「HANAMI de AL」にはぜひ私も参加してみたいです。

現在、小林様は「ALオーナーズミーティング」を企画・開催しているかと思いますが、このイベントを開催するきっかけをお聞かせいただけますでしょうか。

小林:私自身、元々、企画をすることが好きで、2021年のひめはるの里の閉園後、オーナーさん達が集まれる場があればと思い開催を決めました。

これまで「ALオーナーズミーティング」は3回開催しており、いずれも会場は栃木県の58ロハスクラブです。1回目はAL75頭、2回目は135頭、3回目は194頭で開催しました。2023年11月18日には4回目の開催を予定しています。

上原:すごい行動力ですね!小林様のおかげでで、多くのALオーナーさん達が繋がるきっかけができていると思います!ALオーナーズミーティング開催にあたり、どんな楽しいことや、大変なことがあったか教えていただけますか。

小林:楽しいことは、どうしたらALオーナーさん達に喜んでもらえるかを考えることです。オーナーさん達の笑顔が私の原動力になっています。

大変なことは、企画から準備を一人でやっているので、普段の仕事が忙しいとバタバタしてしまうことですね。当日の運営は15~20人のALオーナーさんに手伝っていただいています。

あとは、天気を気にしないといけないことですね。第2回のALオーナーズミーティングは大雨のため、午後から中止なってしまいました。遠方から来ていただいた方もいらっしゃいましたので、これは本当に辛かったです。

上原:私も一般社団法人・日本オーストラリアン・ラブラドゥードル協会で「ALオーナーズパーティ」を開催している立場として、天気には毎回頭を悩ませています。お一人での準備は本当に大変かと思います。

ALオーナーズミーティングについて、今後の展望などありますでしょうか。

小林:毎回栃木県で開催しているので、今後は東海エリアで開催してみたいです。実現できるかはわかりませんが。

上原:ありがとうございます。最後に小林様にとってALとは何でしょうか。そして、これからALを飼おうと考えている方へ一言お願いいたします。

小林:私にとってALとは「人生を変えてくれた“家族”であって“友だち”」です。
これからALを飼おうと考えている方へ。ALは賢く、飼いやすいので、一緒に過ごしていて本当に楽しいですよ。他の犬種を飼えなくなってしまいますよ~(笑)。

上原:本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。

<おわりに>

取材中、小林様はALへの愛情に溢れたご様子で、心の底からALを愛しているのだろうなと感じました。ご自身が手掛ける「ALオーナーズミーティング」は、ALとの生活をより充実させてくれるイベントと思います。既にALと暮らしている方はもちろん、これからALを飼おうとお考えの方も、是非、参加してみてください。きっと素敵な仲間に出会えると思います。

グーちゃんパパこと小林様のブログや、インスタグラムも是非ご覧ください!

オーナーズミーティングについての記事はこちら☟


※ニチイ学館の犬の繁殖・販売事業、グルーミング事業は、2024年3月1日を以て、レイクウッズガーデンへ承継されました。

教えてくれた人(この記事の投稿者)

上原

日本オーストラリアン・ラブラドゥードル協会 事務局

1991年生まれ。山梨県出身。サッカー、サイクリング、そしてオーストラリアン・ラブラドゥードルとの関わりを通じて人生が彩られている上原です。一般社団法人日本オーストラリアン・ラブラドゥードル協会の事務局として活動しており、オーストラリアン・ラブラドゥードルの魅力を広めるために、情報の発信やイベントの企画、啓蒙活動に携わっています。

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